勝つか負けるかは一瞬のこと、泣くか笑うかは人生だ
若いころから何かしらの競技をしてきた。
水泳、バスケットボール、今はロードバイクのレース。
才能ないのはわかっているので、だいたい人よりは練習する。
でも、根性ないのでやっても人の2倍。
他人より出来が悪いなら3倍、いや4倍!ってやれば結果は違っていたかもしれない。でも、頑張れなかった結果は、「その他大勢」の体たらく。
しがない努力の過程で、自分よりも早く先に尊い場所に行くライバル見てきた。その度に自分にがっかりしたものだ。
それでも人の2倍はやるので、何もやらない他人には負けない。せいぜいそんなもん。
大人になれば、趣味に毛が生えた程度の競技だもの、この程度でも楽しいよね?で納得もいく。
いく?
否、いかない。
あいつよりちょっとだけ先に行きたいと思っちゃう。
今の自分よりほんのちょっとだけ上手くなりたい。
他人に勝てず自分に勝てないと、楽しくないのだ。
厄介だな。
息子が中学入学からバスケを始めた。
ミニバス経験者に及ばない姿に自分を重ねる。
1年生大会という新人を育てるための機会に出番すらもらえない。
胸が痛かったな。
本人たちはどんな気持ちでいたのだろう。
努力は人を裏切らない。
なにが「Hard work pays off」だと思う。
綺麗事を言うな。
努力の結果に公平は無い。
ただ、公平な土台の上で人は理不尽と戦い、理不尽な土台の上で人は平等だ。
そう思う。
それでも尚且つ、人は前に出なければならない時がある。
勝つてずとも笑える人生ならある。
これは平等にある。
出なければ、やらなければ、それもない。
「Step out from your comfort zone」
勝つか負けるかは一瞬のこと、泣くか笑うかは人生だ。
息子よ、勝てとか言わない、最後に笑おうか。